鎌倉彫道友会のシンボル・リーフ:四葉のクローバー鎌倉彫道友会
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  ※作品の下のコメントは、講師:田中光堂によるものです。
   ※コメント末尾の【 】印は、漆塗りを手掛けた塗師(ぬし)の名前です。
   凡例: 【魁】…櫻井魁山  【圭】…宇田川圭介  【光】…田中光堂
   『リンクの輪』のページに“塗師のご紹介”を載せてありますので、
   どうぞご覧ください!

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*2013年5月5日掲載(6)  *2014年1月5日掲載(7) 

*2014年8月16日掲載(8)
 *2016年9月1日掲載(9) 

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*以下は、2011年12月1日掲載分(:オープニング時に展示した19作品)です。

椿文様の堆朱盆の模刻    ばら文様の姫鏡 
(↑)中国の芍薬文様の堆朱の模刻です。
 シャープで細い
薬研彫(やげんぼり)
 眩しいです。 立派な仕上がりです。 
           ・塗師…【魁】

       
    (↑)ばら文様の姫鏡です。背景は黒
の干口塗り(ひくちぬり)で、バラの朱色が
映えます。 お世話になった方へのプレ
ゼント用だそうです。 力みの無い素直
な彫り口で誰からも愛用されそうです。
           ・塗師…【魁】

      




ライチ文様の堆朱盆の模刻   




松竹梅と紅葉と枝垂れ桜の銘々皿 
(↑) やはり中国明代の堆朱盆の模刻で
オリジナルは 東京国立博物館所蔵です。
ここでは深い薬研彫りで背景の処理を
しましたが、特にライチの実の地紋彫り
は重神経作業でした。見応えがあります。
         ・塗師…【魁】
   (↑)五枚組の銘々皿です。デザインは
 作者がいろいろなモチーフを換骨奪胎
 して創作しました。 背景の全面に
 “刀痕
(とうこん)”を打ってあります。
 古典的で鎌倉彫らしい仕上がりです。
            ・塗師…【魁】









水仙文様の手鏡 
 

老梅と夫婦(めおと)のキジの飾り皿
(↑)水仙文様の手鏡です。背景全体に丸い
刀痕が几帳面に打ってあります。 表の葉脈
は薬研彫り、裏の葉脈は“流し刀痕”という
技法が使われていますが、作者にとって初挑
戦の技法が多く、作品全体に初心の集中力
が漲っています。  ・塗師…【魁】

    (↑)梅と雉の文様の飾り皿です。
  オリジナルは某美術館所蔵の古い障壁
  画で、それを鎌倉彫で彫りやすいよう
  に、作者がアレンジしました。中央を
  斜めに走る梅の黒い幹を、彫りの無い
  “平面仕上げ”にしました。 
            ・塗師…【光




海棠文様の丸盆       松竹梅文様の堆朱盆の模刻
(↑)海棠の花をヒントに作者が自由に
デザインした丸盆(径30センチ)です。
盆の外縁のV字型の刻み目も、作者が
つけました。 のびのとしたリズム感の
あふれる豪華な仕上がりになりました。
          ・塗師…【魁】
   (↑)中国の松竹梅文様の堆朱を模刻
   した壁飾りです。背景の笹竹文様は、
   オリジナルよりも和風に簡略化しま
   した。横幅30cmくらいの作品ですが
   細かい作業の連続で完成時の歓び
   はひとしおでした。・塗師…【圭】




 芙蓉・牡丹・百合・椿・石楠花文様の角折れ銘々皿

(↑)五枚組の“角折れ銘々皿”です。
図案は作者(制作当時84歳)の写真と
スケッチに基くもので、作品に対する
深い情愛が感じられます。一彫り一彫り
丁寧に彫り進められており、緊張感と
優しさ、温かさが混ざり合った ゆかしい
作品に仕上がりました。 ・塗師…【魁】

   老松と浜辺の亀の飾り皿

 (↑)直径24センチの飾り皿です。
  オリジナルは古い無名陶器の絵柄で
  作者が鎌倉彫風にアレンジし直しま
  した。 下半分の黒い部分は浜辺、
  上半分の粗い刀痕は海の波浪を
  表しています。
  浜辺を散歩する小さな亀は 作者の
  創作。作者ご自身の化身だとのこと
  です。   ・塗師…【圭】




 菊唐草文様の壁飾り       宝相華唐草文様の壁飾り 
 (↑)菊唐草の丸額の壁飾りです。 
オリジナルは鎌倉彫の有名な古典作品で、
講師が丸額用に図案をアレンジしました。
明快な彫り口が、気持ち良い仕上がりで、
重厚さと華やかさがよく表現されていると
思います。色の濃い額縁は、うるみ漆
(朱漆と黒い漆を混ぜたもの)の干口塗りです。
・塗師…【圭】額縁のうるみ漆塗りのみ【光】
     (↑)延暦寺の欄間の透かし彫りを、地
   透き風にアレンジした壁掛です。
   塗りは、“金剛蒔き錆仕上げ”と呼ば
   れる手法を応用して仕上げました。
   この作品の生命線は、流れるように“峰
   を立てる”運刀法にありますが、作者ら
   しい誠実な彫り口で、立派に仕上がって
   いると思います。 ・塗師…【魁】
                            




 宝相華唐草文様の壁飾り  苺文様の半月型の御敷き膳
 (↑)平等院鳳凰堂の天蓋の宝相華唐
  (ほうそうげからくさ)
の応用作品です。
 彫りの深さは最大1センチくらいあり、
 地透きが大変な手間でした。
 茎と蔓のしっかりした骨格に支えられて
 宝相華が優雅に咲いています。
             ・塗師…【魁】

 (↑)苺文様の半月型の“お敷き膳”です。
  図案は作者のスケッチに基く創作です。
  文様部分を中心に 放射状に流れ出す刀
  痕のうねりをご覧ください。
  こういう素直で飾らない味わいは、プロの
  彫り師にはなかなか出せません。
          ・塗師…【圭】 




      

竹文様の壁飾り    桔梗文様の手鏡
(↑)オリジナルは蒔絵の古典的名作で、彫
刻図案としてはかなり手ごわいデザインでし
た。7〜8ミリの深さに地透きし、遠近感を八
段回位に彫り分けて、竹林の奥行き感を表
現しました。笹葉の薄さを表現するのが至難
でしたが、良く仕上がったと思います。 
            ・塗師…【魁】

  (↑)桔梗文様の手鏡です。 深さ2ミリ弱
  のごくあっさりした彫りで、手触りの良さや
   使い勝手の良さを追究しました。
  “浅い彫りで存在感を出す”のが、鎌倉彫
  では最も“悩ましい”と言われています。
             ・塗師…【魁】




 











洋風唐草文様の蓋付き二段重
  アゲハ蝶と連花文様の棗(なつめ)   棗の蓋を開けたところ    
(↑)小型の二段重です。
洋風の唐草系のデザインで、側面の双葉文
様が
リズミカルで楽しいです。
この作品も お店ではあまりお目にかかれな
い 不思議な味わいが漂っています。
   ・塗師…【魁】
 アゲハの家紋をあしらった棗(なつめ)
 
です。 側面の薬研彫りは、花と双葉を
 表現しています。作者は高齢者の介護
 施設で茶道を教えるボランティアをして
 いて、この棗でお茶を点てるのが楽しみ
 だと言っていました。きっと、おいしいお
 茶を点てられたことと思います。 
     ・塗師…【魁】




                  蓮華の中で舞い踊る雲中供養菩薩の懸け佛  
(↑)講師の作品です。
平等院の雲中供養菩薩を模刻して、“懸佛”として拝めるように
蓮華の中におさめました。 御像本体は“金剛蒔き錆仕上げ”。
背面の蓮華(直径36cm)は、濃い口の“
堆烏塗(ついうぬり)”と
“朱色の干口塗り”と“金粉蒔き”の塗り分け・研ぎ分けです。
お顔は、亡母の若いころの笑顔をイメージして彫りました。 
今は自宅の客間の鴨居の上に懸けてあって、折にふれ 母を偲んで
拝んでいます。  ・彫師/ 塗師…【光】 
バックナンバーのページ(2)の末尾に、
  この作品の部分拡大画像が掲載されています。
 


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