鎌倉彫道友会のシンボルリーフ:四葉のクローバーです。鎌倉彫道友会  
    
鎌倉彫教室(東京)の“Q&A”
   
  『よくあるご質問とその回答』

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東京各地(:府中・吉祥寺・中野・国立)の鎌倉彫教室について、
これまでに寄せられたご質問と、そのお答えをご紹介します。
不備なところもあるかと思いますが、ご参考になさってください。

 ※場所・時間・費用などの教室案内は*こちらからどうぞ!

 ※仏像彫刻・金継ぎ・漆塗りの教室案内はこちらから!


道友会の連絡先 ――

 電話・FAX:042-511-7773
  田中まで
 e-mail:tanaka-koudou@jcom.home.ne.jp

 ※どんなご質問でもOKです。 どうぞお気軽にお問い合わせください!



質問@ 木彫・レリーフは初めてですが、
     誰でも出来ますか?


回答:
約90%の生徒さんが、木彫・レリーフの“未経験者”として入会していますが、それぞれに味わいのある、りっぱな作品を制作してみえます。
制作のノウハウは、講師が段階的に個別指導しますので、安心して受講してください。


質問A 最初に造るのはどんな作品ですか?
     また、入門時の道具代、材料代はいくらですか?

回答:

直径15センチの丸型の花台に、伝統文様の「地紋」を彫ります。『作品展示室』バックナンバー(3)に、初級課程の作品例を写真入りでご紹介しましたので、ご参照下さい。

入門時の道具代・材料代は――、
『彫刻刀4本、刀袋、砥石2枚、練習板1枚、本木地2枚、テキストプリント』
――のセットで、15.000円です。
※ただし、お手持ちの道具で使えるものがある場合は、そちらを優先的に使うようにしています。



質問B
 作品を制作する平均的なペースは、
      どんな感じですか?

回答:

個人差がありますが、初級課程の6作品を、2〜3年くらいで彫る人が多いようです。
マンツーマン方式なので、基本的に“マイペース”でお稽古して下さって大丈夫です。


質問C 彫り損なった場合、
     その部分を補修できますか?

回答
彫り損じは、A.彫り直し、B.こくそ、C.きず見、の3つの方法で“補修整形”できます。

は、生徒さんの要望に応じる形で、講師が刀を入れて直します。しかし、過度に彫り直すと『誰の作品だか分からなくなる』ので、必要最小限の彫り直しを心掛けています。

BとCは、塗りの過程で塗師(ぬし)が直します。
ほとんどの彫り損じが、「分からなくなる」か「目立たなくなる」と思います。

※上記のA、B、Cは、「漆塗り仕上げ代」の中に含まれる“サービス”とお考えください。補修整形のために、新たな費用はかかりません。

A.彫り直しの例

           Before             After       
  A彫り直し前の刀痕のサンプルです。 A´彫り直し後の刀痕のサンプルです。
A,A´は、逆目のせいで生じた『刀痕の乱れ』を、
もともとの刀痕の形状を崩さないように、
注意しながら彫り直しました。
作者の要望を尊重しつつ、
オリジナルの特徴を損ねないよう、
『必要最低限度の彫り直し』にとどめてあります


B.こくその例
Aは「窪んだ部分」を、
@BCは「ボリュームの足りない部分」を、成形しました。

 @コクソによる部分整形、その1です。  A コクソによる部分整形、その2です。
 Bコクソによる部分整形、その3です。  Cコクソによる部分整形、その4です。
         ※Cの銀色の刃物は、こくそ彫り用の彫刻刀です。(↑)



C. キズ見(み)の例

        @Aは『木固め』後のキズ見です。
こくそ部分の肌荒れを、
サビ漆(砥の粉と水と漆を混ぜ合わせた補修剤)で
補整してあります。
    
@キズ見による部分修復、その1です。 A キズ見による部分修復、その2です。
Bキズ見による部分修復、その3です。  キズ見による部分修復が完了したところです。
BB´は『蒔きサビ払い』後のキズ見です。
Bのキズ見のサビ漆(:色の濃い部分)が乾いたら、
紙ヤスリで空研ぎ(からとぎ)してブラシで払い、
B´の状態に仕上げて、“補修完了”となります。



質問D 
A.「材料費・道具代・漆塗り仕上げ代」などの おおまかな年間費用を教えて下さい。

B.吉祥寺・府中・中野の各教室で、月謝額が異なるのは何故ですか?

回答:

A.
作品制作のペースによって“個人差”がありますが、『材料費+道具代+漆塗り仕上げ代』の総額で、
年間3〜5万円くらいの方が多いようです。

B.各教室の月謝額の相違は、「教室スペース賃貸料金」と「月度の稽古回数」の違いによるもので、実質的な指導内容は、どの教室も同じです。


質問E 
教室では『段階的な個別指導が受けられる』とのことですが、『段階』『個別指導』とは、具体的にどのような内容ですか?


回答:
『段階』とは、初級・中級・上級の3段階で、その内容は以下の通りです。

・初級
“花台→盆→皿→手鏡→茶托→壁飾り”の順番で 6つの課題作品を制作します。「薬研彫り(両薬研・片薬研)」「刀痕」「屈輪(ぐり)彫り」「刀研ぎ」の基本練習をしながら、基本刀法の習熟を目指します。
※図案は、こちらで用意します。また、研ぎ損じた彫刻刀も講師が研ぎ直します。いずれも費用はかかりません。

・中級
『A.生徒さんの好きな題材を彫る』 『B.講師が選んだ課題を彫る』――という2つの教程を、交互に繰り返しながらお稽古します。

A.生徒さんの好きな題材を彫る・・・
生徒さんの好みに応じて、“木地の種類”や“図案”を選定します。(この際、講師も相談に乗りながら、生徒さんの“好み”を具体化します。) 図案は、構図(=絵柄の配置やスペース分配)を生徒さんが吟味し、それを講師が清書して作成します。(こちらも費用はかかりません。)
自分の好きな構図をイメージすることで、作品を具体化する能力が増し、オジナリティのある作品を徐々に“創作”できるようになります。

B.講師が選んだ題材を彫る・・・
「古典的な彫刻技法」を、それぞれの生徒さんの技量に合わせてお稽古します。題材の選定は、生徒さんの進度を考慮しつつ、講師が個別に吟味しますが、生徒さんのご希望により、好きな古典作品を模刻することもあります。

※中級では、「自分の好きなテーマ」
(:例えば“堆漆彫刻”“民族意匠”など)を選んで彫り続けている生徒さんもいます。

・上級
講師のガイド・アドバイスを受けながら、独力で自分のオリジナル作品を創作する課程です。また、用語・歴史・意匠・技法・素材・道具などに関するやや専門的な知識を学び、理解を深め、一通りの説明ができるようになることを目指します。

※ほとんどの生徒さんが、初級〜中級クラスです。


『個別指導』とは、生徒さんと講師とのマンツーマン指導方式のことです。(当会では、先輩会員が後輩会員を指導することはありません。)
具体的には、次の3点について講師による個別指導が受けられます。

1.前回のお稽古内容の復習と実技チェック。
2.本日のお稽古の主題の説明。
  (見本彫りを随時実施します)。
3.次回以降のお稽古の流れと予習事項の説明。

お稽古のペースには個人差がありますが、そのペース設定を個別にきめ細かく調節できるのが、“個別指導”の利点です。

また、指導に際しては、「稽古板での部分練習彫り」を行ってから「本番彫り」へと進みますので、大きな失敗を避けやすく、作品の完成度も高まります。


質問F 会員に「ノルマ」はありますか?

回答:
ありません。
作品公開の場として、「当ホームページ」「公募展への応募」「道友会展(不定期)」の3つがありますが、参加するかどうかについては、出品者の“自由意思”を尊重しています。
その他においても、“会員としてのノルマ”のようなものは無いと思います。


質問G
会員の皆さんのおおまかな“年齢層”と“男女構成比”を教えて下さい。

回答:

だいたい50〜80歳代の生徒さんが在籍中です。
教室によって若干の差はありますが、平均年齢は65歳くらいかと思います。(入会時に年齢確認しませんので、“推定”です。)
男女構成は、女:男=8:1、ですが、教室によっては男性が在籍しないクラスもあります。
詳細が気になる方は、遠慮なくお問い合わせください。


質問H 
会員相互の上下関係はありますか?


回答:当会は、生徒さん全員が“一般会員”です。
特別な“役職・位階”などもありませんので、会員相互の“上下関係”はありません。



質問I
“金継ぎ”や“漆塗り”などの漆芸教室はありますか?

回答:
こちらのページ
の「国立教室のご案内」をご覧ください。


質問J 
仏像彫刻の指導は受けられますか? 

回答:

こちらのページの「国立教室のご案内」をご覧ください。


質問K
“上達のコツ”は何ですか?

回答

武道ではよく“心・技・体の練磨”などと言われますが、これを鎌倉彫風に焼き直すと、“集中力・彫技・造形力の練磨”ということになるでしょうか。。。
言い古されたことばかりで、コツと言えるかどうか分かりませんが、心掛けているのは以下の10点です。

@正しい姿勢で、じっくりと楽しみながら、くつろいで彫り進める。
A適正な照明下で、運刀の“角度操作”と“力加減”をコントロールする“集中力”を培う。(特に、余計な力みを抜く練習をする。彫刻の断面図をイメージしながら彫る。)
Bお稽古の前に机上を整頓し、可能であれば、早朝または空腹時に稽古する。
C“技法”や“工程の手順”が『何のために存在し、何を目的としているか』を理解する。
D素材と道具を可愛がり大切に扱う。(素材の性質を理解し、刃物の“切れ味”と“使い易さ”を維持する。)
E国宝級の文化財を、作者の気持ちになって、たくさん鑑賞する。
F拙い作品であっても“自己の分身”として可愛がり、中途で投げ出さない。
G現在の自分の技量を公正に評価する。
H自他を問わず、“秘めた力”を信じる。
I作品の向こう側に居る“使い手”の気持ちを思いやりながら制作する。


質問L
鎌倉彫道友会の活動目標は何ですか?

回答:

当会には“会則”もなく、会の目標を文章化したこともありませんが、これまでの活動を振り返って要約すれば、だいたい以下の3項目になるかと思います。

@伝統文化を一般市民の歓びとして表現する。
A素人ならではの純朴な作品を、楽しみながら坦々と制作する。
B何百年後かの未来人にも愛されるような、丈夫で使いやすい、飽きの来ない品物を造る。


質問M
既存の教室だとスケジュールが合いません。
別の場所・曜日・時間帯で、新教室を開設することは可能ですか?
 

回答:
可能です。
ご都合の良い曜日・時間帯をお知らせください。
(場所・曜日・時間帯に“複数選択肢”があるようでしたら、そのままお知らせください。)
希望者数が定数(:状況によりますが、7名前後)を上回ったところで、“新教室開設のお知らせ”をこちらから差し上げます。
※教室を新しく開設する場合は、
 お仲間でお誘い合わせのうえ、“グループ”でお申し込み頂くと、
 実現が早いと思います。

                                                    (2012年2月記)



質問N
A.鎌倉彫のお稽古は“厳しいもの”ですか?
(=伝統的な“技”を修得するために、ハードな練習をしますか?)。

回答: 
人によって受けとめ方が違うので、うまく説明しづらいですが・・・、“基礎技法の反復練習”は、初めのうち、“しんどいな〜”と感じる方もおられるかもしれません。

誰でも初心のうちは――、

『早く上手になりたい・・・』『でも、うまくできないかも・・・』『ぜんぜん思うように行かない・・・』『いやになっちゃうなぁ・・・』『同じことの繰り返しでつまらない・・・』『思ったよりもめんどくさいな・・・』

――などなどの雑念が湧いて、力み過ぎたりダレ過ぎたりで、目の前の彫り物に“集中しきれない傾向”があるように思います。

しかし、かまわず稽古を続けると、ある時点を境に、そのような“力み”や“ダレ”が影をひそめ、“頑張っているという感じ”もなくなって、“ただひたすら夢中になれる”ようになります。
講師の実感では、
この“無我夢中の状態”になったときが、もっとも“技”を身につけやすいように思います。

“夢中の集中状態”は、青筋を立てて歯を喰いしばって“頑張る”のではなく、余計な力みが抜けて“リラックス集中”できたときに自然に生じるものなので、この辺のコツをうまく飲み込むと、稽古を“きつい”“ハード”と感じることが、ほとんど無くなって行くと思います。

“伝統的な職人技”というと、いかにも難しそうに聞こえますが、いわゆる“基礎技法の習得”については“自転車の練習”をするのと同じで、力を抜いてバランスをとるコツを一度身につけてしまえば、そのあとは別人みたいに“難無く出来る”ようになるものです。

要するに――、

『夢中になって→余計な力が抜けて→コツ(力の加減・角度のバランス・姿勢・呼吸など)をつかむ→さらに夢中になって→力が抜けて→コツをつかむ→・・・TO be continued・・・』

――という“夢中スパイラル”の流れに乗ることが大切で、その流れの中で快適さ(:リラックス)と集中力を両立させることができれば、たとえ長時間にわたって反復的な稽古をしたとしても、主観的にはほとんど“ハードさ”を感じないで稽古できるようになる、と思います。(:この“リラックス集中”の感覚は、他の日常生活や仕事のシーンにも応用できると思います。)


また、彫刻は、
どんなに複雑な形態の彫り物でも、煎じ詰めて“根本要素”に分解すると、――角度・深さ・長さ・形状の差こそあれ――結局は“薬研彫り”と“刀痕”から構成されています。

逆に考えれば、これは――、

薬研彫り”と“刀痕”が自由自在に彫れて、その彫り口のパターンを的確に使い分ける“センス”を磨けば、どんな複雑な彫刻作品でも手がけることができる

――ということでもあります。

薬研彫りや刀痕などの“基礎技法”を反復練習するときは、こうした“モチベーション(:自分を励ます動機づけ)”を明確にし、高めて、維持することも、とても重要だと考えています。


B.中級以上になると、
図案の“構図”を生徒が自分で吟味する教程があるようですが、“絵ごころ”がまったく無い自分にも、本当にできるでしょうか?

回答: 
大丈夫です。
“構図”は“絵の構え”ということで、具体的には“絵柄の配置を決める”というほどの作業です。

“絵ごころ”が無くても、
“花はここ”、“葉はそこ”、“蕾はこっち”、“枝はそっち”というふうに、“切り貼り遊び”の感覚で試行錯誤すれば、思いもよらない面白い図案が出来上がります。

お好きな“伝統文様”や“古典意匠”を選んで、その文様や意匠をいったんバラバラに分解して、再構成する感じです。
講師も相談に乗りますので、初めてでも心配はいりません。最短だと“10〜15分”ほどで、構図が完成する場合もあります。

構図が完成したら、
あとは講師がその構図をもとに図案を描き上げます。
その際、新たな費用はかかりませんし、その図案で彫った作品は、生徒さんの作品として公募展などに出品することもできます
ので、“創作の夢”も徐々にふくらむと思います。

自分なりに構図を吟味する楽しみを知ると、作品像を自由にイメージする力がつき、やがてはオリジナリティのある自分の作品”を創作できるようになります。



C.講師の先生はどんな感じの方ですか?(顔写真など拝見できますか?)

回答: 
下に小さい顔写真を掲載しました。2、3ヵ月前に、かみさんに撮ってもらった作業着姿のスナップです。あらたまってお見せするような顔でもありませんが、ご参考になさってください。

広告などに使う『“よそ行きの写真”(:写真屋さんに撮ってもらったもの)』も、“講師紹介”のページに載せましたので、よろしければあわせてご覧ください。(こちらは“お見合い写真”みたいで、下の写真と見くらべると、かなり笑えるかもしれません。。。)

講師の外見は、小柄で目立たず、“人畜無害”という感じです。
このところ歳のせいか、それとも筋トレをさぼっているせいか、以前よりも顔や身体が細く小さくなって来たような気もしており、まったくトホホ…の極みです。

――ということで、これから夏にかけて、
ヨガと筋トレの稽古を再開しようかな、と思っています。
                 (2012年7月12日記)

                                       鎌倉彫道友会の講師:田中光堂の仕事上がりの顔写真です。
 道友会の看板猫:タマです。

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