鎌倉彫道友会のシンボルリーフ:四葉のクローバーです鎌倉彫道友会  作品展示室  
       
バックナンバーのページ(7)


 サイトマップはこちらから   パソコンでの閲覧はこちらから


   作品の下のコメントは、講師:田中光堂によるものです。
   コメント末尾の【 】印は、漆塗りを手掛けた塗師(ぬし)の名前です。
   凡例: 【魁】…櫻井魁山  【圭】…宇田川圭介  【光】…田中光堂

   『リンクの輪』のページに“塗師のご紹介”を載せてありますので、
   どうぞご覧ください!


   ※画像とコメントがずれる場合は、
    拡大率を100~75%に設定し、
    ページの幅を広く開いてご覧くださいませ。
m(_ _)m


【バックナンバー 一覧】
下記の日付をクリックして、これまでに掲載した画像をご覧ください。  

*2011年12月1日掲載分(1)    *2012年1月1日掲載分(2) 

*2012年4月4日掲載分(3)     *2012年7月10日掲載分(4)

*2012年11月4日掲載分(5)    *2014年1月5日掲載分(6) 

*2014年8月16日掲載分(8)    *2016年9月1日掲載(9)

*作品展示室メインページへ戻る


*以下は、2014年1月5日掲載分です。

蓮文様手鏡    蓮文様手鏡2 
 蓮文様手鏡3   蓮文様手鏡の柄
◆蓮文様の手鏡です。 ご主人が撮影した写真作品の一部を、
奥様が図案化~彫刻して完成させました。
花弁の流れ刀痕と葉のランダムな刀痕が効果的に彫り分けられていて、
絵柄の構成を識別しやすい表現になっていると思います。
背景の地透き(じすき)部分の刀痕(とうこん)は、
“フラット”に仕上げることが多いのですが、この作品では上向きの
淡い刀痕が残っていて、背景の空気の流れが伝わってきます。
レリーフとして存在感のある魅力的な仕上がりになったと思います。【魁】




 トカゲ文様丸皿   トカゲ文様丸皿2
  トカゲ文様丸皿3  トカゲ文様丸皿の縁
◆トカゲ文様の丸皿(:直径24センチ)です。
オリジナルはネイティブ・アメリカンの陶器のお皿(17~18世紀頃)で、
バックナンバー(5)(6)に同系統の姉妹作品が紹介されています。
トカゲの形状や文様は、オリジナルの絵柄をほぼ忠実に再現しており、
素朴な温か味が伝わってきます。
丸刀で柔らかく彫り込まれた八枚の花弁型のしゃくりが、
中央部の硬質なキメ彫りと対称的で、バランスの良さを感じます。
身近な動物を可愛らしくデザイン化できるネイティブ・アメリカンの感性が、
ちょっとうらやましくなります。
この作品では、トカゲの“5本指”が、とても“キュート”です! 【魁】




 幾何学文様長方盆   幾何学文様長方盆2
 幾何学文様長方盆3  幾何学文様長方盆の檜皮文様
◆幾何学文様の長方盆(:39×27cm)です。
デザインは、古典的な幾何学文様からヒントを得たもので、
画像右下の檜皮(ひわだ・ひはだ)文様以外は、
作者の創意で彫刻表現されました。
正三角形を連続させる鱗状のデザインはアイヌ文様などでお馴染みですが、
この作品では6個の正三角形から成る“やや大きな正六角形”を割り付け、
その六角形に破線状の八方刀痕を彫り込んで、
“大・中・小の三様の六角形”を浮かび上がらせています。
まん中の一番小さい正六角形(:一辺約1.5cm)に、
丸刀で放射状の八方刀痕を付けるのは大変な作業だったろうと思います。
上下を横断する檜皮文様や、三角形の雷文(らいもん)、
周縁部にめぐらされたなども、小粋な味わいを出していて、
見飽きることのない作品になったと思います。   【魁】




  唐花と青海波文様の壁飾り  唐花と青海波文様の壁飾り2 
 唐花と青海波文様の壁飾り3   唐花と青海波文様の壁飾り4
唐花(からはな)青海波(せいがいは)文様の壁飾りです。
この作品も、古典文様を作者が換骨奪胎したもので、
デザインが決まるまで三カ月を要しました。
中央部の“唐花”は平滑面と片薬研(かたやげん)で構成され、
周辺部の“青海波”は流れ刀痕で柔らかく表現されています。
どちらも基本技の繰り返しで、安定した技量と集中力が必要ですが、
この作品は最後まで丹精込めて仕上げられていて、
素人作品ながら“風格”のようなものを感じます。
花芯部に見られる放射状の薬研彫りは、この作品の“眼”として
彫り込まれたもので、作品全体に生命を吹き送っています。【魁】




 葡萄文様楕円盆  葡萄文様楕円盆2
 葡萄文様楕円盆3   葡萄文様楕円盆4
◆中国の葡萄文様の堆朱(ついしゅ)作品を、
鎌倉彫作品として、可能な範囲で模刻した楕円盆です。
オリジナルの作品は非常に肉厚で、彫りも極端に深く、
特に葡萄の実の部分は不自然なほどの凸面表現になっていました。
作者は、これを自分で表現し易いように簡素化し、
4~5ミリ深の地透きを施して巧みに彫り上げています。
放射状に広がる表裏の葉脈、実の盛り上がり、
枝の交差、蔓の巻き込み等々、見どころの多い作品ですが、
最も大変だったのは、限られた深さで、
モチーフの“自然な重なり感”を表現することだったろうと思います。
作者の努力に加え、塗師の研ぎ分け艶分けも功を奏して、
見応えのある立派な仕上がりになりました。 【魁】




 唐花文様手鏡  唐花文様手鏡2 
 唐花文様手鏡3  唐花文様手鏡4
◆唐花(からはな)と唐草文様の手鏡で、入門3作品目の作品です。
(手鏡は4作品目ですが、この作者は実験的に3作品目で手鏡を手がけました。)
たちこみキワ彫りこなし肉付け地彫り(:背景の刀痕)
脈入れ面取りの各工程が、たいへん丁寧に正確にこなされていて
初心者の作品として、“入魂の出来栄え”だと思います。
鎌倉彫のお稽古では、
『一点一画を心をこめて大切に彫ること』が重視されますが、
この作品では、そのような澄みきった緊張感が、
作品の魅力に華を添えているように感じます。 【魁】




 菊文様夫婦茶托   菊文様夫婦茶托の裏
  菊文様夫婦茶托2  菊文様夫婦茶托の花芯部
◆菊文様の夫婦(めおと)茶托で、入門して五作品目の作品です。
茶托というと昔は“五枚・十枚揃”が一般的でしたが、
(・・・予備の一枚を加えた“六枚・十一枚揃”というのもありました)
最近では、三~四枚単位で注文する方も増え、
若い世代の方には、二人用の“夫婦揃”が人気があるように思います。
お稽古で茶托を彫る時は、
『異なる木質の木地に、同じ図案を同じタッチで彫る』
という狙いがありますので、 最低でも二枚は彫らないと、
茶托を稽古する意味が薄れます。
この作品は、花弁の薬研・葉の峰立て、花芯部の(さい)の目の薬研、
周縁部のV字型の刻みなど、同じ彫り口で仕上げるポイントが多く、
なかなか手ごわい内容ですが、作者は根気良く着実に彫り上げて、
二枚の茶托の“手を揃える”ことに成功していると思います。
裏側の底面にも上塗り漆が施されているのは、
茶托が主に卓上で用いられる道具であるためで、
畳の上に置かれる頻度が高い器物である場合は、
黒い刷毛目描きが一般的な仕上げ方になります。
(・・・最近は、すべての器物に“刷毛目描き”をリクエストする方が、
 だんだん増えつつあるように感じますが・・・。)       
【魁】




  観世水桜吹雪文様銘々皿  観世水桜吹雪文様銘々皿2
  観世水桜吹雪文様銘々皿3  観世水桜吹雪文様銘々皿4
観世水(かんぜみず)桜吹雪(さくらふぶき)文様の
銘々皿(:13.5cm四方)です。
観世水は、観世大夫(:かんぜだゆう。観世流能楽の家元)の紋所(もんどころ)
だったことに由来する呼称だそうで“渦巻く流水”を意匠化したものです。
作者はその古典文様をさらに抽象化して五枚の皿上にレイアウトし、
これに桜吹雪を添えて、好みの図案を創りあげました。
おもしろいと思うのは、水のパーツが“平滑面”と“刀痕面”に彫り分けら
れていることで、間近に見ると、その不規則なリズムがとても魅力的です。
塗りは、作者のご希望で、
黒干口塗り(くろひくちぬり)本朱(ほんしゅ)干口塗り
二色塗り分け仕上げとしました。       【魁】




 もみじ文様手鏡   もみじ文様手鏡2
  もみじ文様手鏡3   もみじ文様手鏡4
◆もみじ文様の手鏡です。
この手鏡は、お母さんがお嬢さんへのプレゼントとして制作したもので、
お嬢さんが選んだ古典蒔絵の絵柄を、お母さんが部分的に再構成して、
彫りやすいように図案化しました。
もみじの幹の樹肌・フシ・葉の重なり具合などが、浅めの彫りで丁寧に
表現されていて、使いやすく、親しみやすい、温もりのある仕上がりに
なったと思います。
塗りは、蒔絵の華やかさを意識して、
黒干口塗り本朱干口塗り洗い朱黄口(あらいしゅきぐち)干口塗り
3色塗り分けです。
作者が最も苦心したのが“地彫り(:背景の刀痕)”の工程だったので、
その刀痕が活きるように、背景の黒干口塗りは“半艶(はんつや)”で
仕上げました。
黄口漆は、“葉脈のないモミジ葉”だけに塗りましたが、
この“脈の無い葉”のおかげで、絵柄全体に“淡白さ”や“おおらかさ”が
加味されたように感じます。      【光】




  

 藤文様丸皿  藤文様丸皿2
 藤文様丸皿3  藤文様丸皿4
◆藤文様の丸皿です。 もともとは地透き用の図案でしたが、
作者の意向でキメ彫りに変更して、制作してみました。
藤は、葉・花・蕾の“重なり”がごちゃごちゃしていて、
地透き後にきちんと彫り分けるのが難しいものですが、
これをキメ彫りにすると別次元の難しさが生じるため、
本作品の作者もいろいろと苦心されました。
ここでは、2ミリ程の深さで“モチーフの重なり感”を表現していますが、
外ギメ
両ギメの技法に加え、要所の花・葉の“より遠い側の一辺”を
内ギメ(≒沈め彫)”を使って沈み込ませることで、
絵柄の“遠近感”を効果的に引き出そうと努めています。
手をつけてみると、『地透きの方が楽だったかも・・・』
と思われる箇所も多々あったと思いますが、結果的には、
すっきりした明快さの漂う精度の高い作品になったと思います。【魁】




 桜文様手鏡   桜文様手鏡2
 桜文様手鏡3    桜文様手鏡4
◆桜文様の手鏡です。
図案は、作者お好みの日本画の古典作品を、
手鏡用の図案としてご自身で再構成されました。
花や蕾を支える“細い茎・枝”がたくさんあって、それらを欠かないように
彫るのが一苦労でした。さらに難しかったのは、その茎・枝のキワまで、
地彫りの刀痕(:背景の刀痕)を打つことで、並々ならぬ苦心をされたと思います。
結果としては、花・蕾・茎・枝・刀痕のすべてが、
たいへんバランス良く精緻に仕上がり、 使っても飾っても楽しめる
“上品でゆかしい作品”になったと思います。
(画像はないですが、柄の裏面にも可愛い花びらが2枚♡♡彫ってあります)
                                  【魁】




  ばら文様丸皿  ばら文様丸皿2
  ばら文様丸皿3  ばら文様丸皿の崩し部分
◆ばらとハイビスカス文様の丸皿です。
デザインは作者のオリジナル。ばらの周囲をハイビスカスの群れが
元気に輪舞している感じで、洋風の明るい賑やかさが伝わってきます。
画像の花を見ると、ポイントを押さえた無駄のないサラッとした彫り口が
目立ちますが、これは作者が“木彫”の経験者として、たくさんの洋花を
手がけたことに由来するものです。
やっぱり、「“数をこなす”のは大切なのだ」と思います。
丸皿の周囲を輪花(りんか)型に崩し、
崩し
の部分の塗りは艶消しで仕上げました。 【魁】




 抽象文様楕円盆   抽象文様楕円盆2
 抽象文様楕円盆3   抽象文様楕円盆4
◆???文様の楕円盆です。 デザインは作者のオリジナルですが、
これといった“テーマ・モチーフ”は無く、
「ほとんど“思いつきと成り行き”で絵付けをしました」とのお話でした。
勾玉(まがたま)みたいな中央の文様が左右に展開して、
翼状に大きく広がって行く造形には、アールヌーボーを彷彿させる
モダンな“装飾性”が漂っていて、なかなかかっこいいです。
図案だけを見ると“超単純な線描き”になってしまいますが、
しゃくり峰立て面取り刀痕の彫り分けなどの技法を駆使して、
表情豊かなレリーフ作品になりました。
中でも、パーツによって几帳面に彫り分けられた刀痕には
“絶妙な乱れ具合”が観察されます。
将来振り返った時、“作風変化の切っ掛け”となった
“画期的な作品”と見なされそうな気がします。    【魁】




 桜と流水文様の切立盆    桜と流水文様の切立盆2
『作品展示室』バックナンバー(6)に掲載した『桜と流水文様』に、
地彫り(:背景の刀痕)”を施したものです。
上掲の楕円盆にも共通して言えることですが、シンプルな図案の中で、
刀痕”が発揮する効果のほどを確認できると思います。
この作品では、
中央エリアに『流れの淀んだ大型の石垣刀痕(いしがきとうこん)』が、
両サイドのエリアに『流れのある(うろこ)型の刀痕』が打ってあり、
構図の中の“流れの質・動静”が対称的に表現されています。
大型の石垣刀痕(:石目刀痕〔いしめとうこん〕とも)を打つのは、
意外と骨の折れる作業で、“手が決まっていること”が要求されます。
この作品では、六分(幅18ミリ)の極浅丸刀で、
潔く気負いのない刀痕がおおらかに打たれています。
刀痕を通じて、彫り手の純朴な心意気が伝わって来るように感じます。
                                【魁】
 




 抱き柏文様壁飾り   抱き柏文様壁飾り2
 抱き柏文様壁飾り3   抱き柏文様壁飾り4
◆家紋(抱き柏:だきがしわ)の壁掛です。
どちらかと言うと“単純なデザイン”なので、
地透きしゃくり薬研刀痕の彫技を、出来るだけ明快に、
際立たせることを心掛けました。塗りは、本朱干口塗り研ぎ分けで、
地透きのエリアは艶消しになっています。
日本の“家紋”は「意匠の世界遺産」と言えるもので、
各種業界の国際的なデザイナーが、様々なシーンで応用していると聞きます。
“ミステリーサークル”の映画でも、“梅鉢”などの家紋文様が紹介されていて、
「宇宙人が日本の家紋を・・・?」と呆気にとられたことがありました。笑
この作品は、作者の親戚のお嬢さんの“成人のお祝い”用に制作されました。
お嬢さんの幸せを末永く祈念するインテリアとして、
大切に飾り継がれることと思います。     【光】




牡丹文様壁飾り   牡丹文様壁飾り2
 牡丹文様壁飾り3   牡丹文様壁飾り4
◆室町末の牡丹文香合を模刻した壁掛です。
オリジナルの(:背景部分)は、深い薬研彫りで存分に彫り込まれているため、模刻に際しては“2センチ厚”くらいの厚手の木地を用いる必要があります。(薬研や地透きの深いものを、薄い木地に彫ると、あとで木地が反って来る場合があります。)画像の作品でも、深いところは軽く“1センチ”を超えました。 
柔らかく丸みを帯びた花弁と、鋭く尖った葉の特徴を表現しようとして、オリジナルの写真を参考にしながら、一歩一歩、丹念に彫り進めた跡が窺えます。
葉に残された細かい刀痕は、作者の創意によるもので、花と葉の質的な違いを、作者なりに彫り分けようとしたものです。
たいへんな苦労を伴う作業でしたが、その苦労が実って、見事な出来栄えになりました。家宝として末永く飾り継がれることでしょう。
                  【魁】
  牡丹文様壁飾り5











 アジサイ文様姫鏡  朝顔文様姫鏡
◆アジサイと朝顔の姫鏡です。
どちらも、作者が古典絵画から再構成したデザインで、
お孫さんへのプレゼントとして制作されました。
姫鏡の場合、彫刻できるエリアは直径7センチ強の円になりますので、
左のアジサイなどは、実際に見るとたいへん手の込んだ細工になっています。
狭小なエリアに精巧な細工を施すのは、とても骨の折れる重神経作業です。
譲り受けたお孫さんも、心のこもった手作りの品として、
大切に使い継いでくれることでしょう。      【光】




◆以下は、
オールディーズ
(:20~10年程前に制作された作品集)です。

  唐子文様壁飾り  示現寺椿文様丸盆
◆示現寺椿文様の飾り盆です。
花弁と葉は本朱干口塗り研ぎ分け
枝はうるみ干口塗り
◆唐子文様の壁掛です。
額縁は『世界堂』でたまたま見つけたとのこと。
初めて見た時は、
「こんなお誂え向きの額がよく見つかったなぁ」
と感心しました。
バックナンバー(3)の末尾に、
この唐子の見本彫り(白木)が載ってます。
【光】




花芯は洗い朱黄口干口塗り
地は黒干口塗りで仕上げてあります。
この作品は、花弁や葉に、かなりはっきりした刀痕が残してあるようです。 【光】











日の出波文様壁飾り   仏通寺牡丹唐草文様掛け鏡
◆日の出と波の文様の壁掛です。
日の出部分の地透き(1センチ弱)と、
波の通し刀痕を打つのが大変でした。
塗りは本朱干口うるみ干口塗分けです。
お正月らしい、おめでたい意匠ですね。【光】

◆仏通寺牡丹唐草文様の掛け鏡です。
これは彫るのが大変で、生徒さんをずいぶん
励ました記憶があります。でも、結果的には
上々の出来で“会心の作”に仕上がりました。
塗りは弁柄蒔き黒干口塗り塗分けです。
                    【光】



 千鳥と青海波文様の色紙額  竹文様壁飾り
◆竹文様の壁掛です。
深さは最大1センチほどあり、群竹の遠近感を
段階的に表現するのに骨を折りました。
塗りは本朱干口塗り艶消半艶艶有り
上下枠はうるみ干口塗りで仕上げました。【魁】
(※ソフトの加減で画像が小さくて、すみません)
◆波千鳥(なみちどり)文様の色紙額です。
不定形な枠内に青海波を彫るのが一苦労でした。
塗りは本朱干口塗り艶消し
うるみ
塗りたて、本朱の塗りたて、
本朱干口塗りの古美粉蒔き、4色塗分けです。
兜の絵も作者ご自身の作品です。【光】



 波兎文様壁飾り  日光東照宮牡丹唐草文様額縁
◆波ウサギ文様の壁掛です。
波の造形と兎の“白色”に苦心しました。
当時の初挑戦の塗り技法が使われており、
テストパターンを何度も繰り返した思い出
の作品です。画像では分かり辛いですが、
兎の眼が可愛くて大変印象的でした。【光】
◆日光東照宮の牡丹唐草文様の額縁です。
この作品は、実に見事な彫り上がりで、
どの様に塗るか、いろいろと迷いました。
最終的にはうるみ干口塗りにしましたが、
作者は「これで正解だった」と言って下さい
ました。 中にガラス絵を入れた風情も、
なかなかのものでした。
    【魁】



 椿文様弁当箱  となりのトトロの壁飾り
◆椿文様の弁当箱です。デザインについて
作者は、「化粧品の商標から思いついた」
と述べておられました。
大胆な構図ですが、無地の花びらが
簡素な表現でいい感じです。
身の側面部分にも刀痕を打ってあります。
                            【圭】





◆となりのトトロの壁掛です。
お母さんがお嬢さんの求めに応じて制作され
ました。 図案はお嬢さんが担当し、配色も
指定された色あいに出来るだけ近づけた記憶
があります。放射状の八方刀痕を打つのが
一苦労でしたが、最終的には華やかな仕上がり
になって、苦労の甲斐がありました。【光】


 




・・・ということで、
しばらくぶりに作品展示室の更新をさせていただきました。

ほんとうは、元旦に更新するつもりでしたが、
暮れの31日から風邪で寝込んでしまい、
その結果、本日の更新ということになりました。

もっとこまめに更新できればよいのですが・・・
去年は公私ともに時間が取れず、思うように行きませんでした。

ともあれ、発表する作品がある限り、
このコーナーは地道に続けて行きたいと思っていますので、
(・・・展示用のストック画像もまだたくさんあります・・・
 う~む、がんばらねば~!)
今後とも どうぞよろしくお願い致します。


皆々さまにとりまして、
本年が幸多い一年でありますよう、お祈りしています!
  

             
このページの先頭へ

                        鎌倉彫道友会の看板猫:ニンの「よろしくね!」目線


道友会のシンボル・リーフ:四葉のクローバーTOPへ  *教室案内&講師紹介  *鎌倉彫ノート

 *道具道楽 *笑遊放談録(:はみだし座談ブログ)  *リンクの輪

 *鎌倉彫教室 Q&A   ★仏像彫刻・金継ぎ・漆塗りのご案内