鎌倉彫道友会のシンボルリーフ:四葉のクローバーです。鎌倉彫 道友会 鎌倉彫教室(東京)の“Q&A”
   
               『よくあるご質問とその回答』

                
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 東京各地(:府中・吉祥寺・中野・国立)の鎌倉彫教室について、
 これまでに寄せられたご質問と、そのお答えをご紹介します。
 まだ不備なところもあるかと思いますが、ご参考になさってください。   

 
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 ◆道友会へのお問い合わせは・・・ 電話・FAX:042-511-7773  田中まで
                       e-mail:tanaka-koudou@jcom.home.ne.jp
                        ※どんな質問でもOKです。どうぞお気軽にお問い合わせください!
                        次回のメールチェックは、10月20日(金)の夕方頃に行なう予定です。



  
質問@ 木彫・レリーフは初めてですが、誰でも出来ますか?

  
 回答:約90%の生徒さんが、木彫・レリーフの“未経験者”として入会していますが、
       それぞれに味わいのある、りっぱな作品を制作してみえます。
       制作のノウハウは、講師が段階的に個別指導しますので、安心して受講してください。


 
質問A 最初に造るのはどんな作品ですか?
         また、入門時の道具代、材料代はいくらですか?


    
回答:直径15センチの丸型の花台に、伝統文様の「地紋」を彫ります。
       (※2012年4月4日掲載分の『作品展示室』バックナンバー(3)
         初級課程の作品例を写真入りでご紹介しましたので、ご参照下さい。)

       入門時の道具代・材料代は――、
       『彫刻刀4本、刀袋、砥石2枚、練習板1枚、本木地2枚、テキストプリント』
       ――のセットで、15.000円です。
        ※ただし、お手持ちの道具で使えるものがある場合は、そちらを優先的に使うようにしています。


  
質問B 作品を制作する平均的なペースは、どんな感じですか?

    回答:
個人差がありますが、初級課程の6作品を、2〜3年くらいで彫る人が多いようです。
        マンツーマン方式なので、基本的に“マイペース”でお稽古して下さって大丈夫です。


  
質問C 彫り損なった場合、その部分を補修できますか?

    回答:
彫り損じは、A.彫り直し、B.こくそ、C.キズ見(み)、の3つの方法で“補修整形”できます。

        Aは、生徒さんの要望に応じる形で、講師が刀を入れて直します。
        しかし、過度に彫り直すと『誰の作品だか分からなくなる』ので、必要最小限の彫り直しを心掛けています。

        BとCは、塗りの過程で塗師(ぬし)が直します。
        ほとんどの彫り損じが、「分からなくなる」か「目立たなくなる」と思います。

         ※上記のA、B、Cは、「漆塗り仕上げ代」の中に含まれる“サービス”とお考えください。
          補修整形のために、新たな費用はかかりません。

 A.彫直しの例            Before                 →            After       
       
    A彫り直し前の刀痕です。 →  A´彫り直し後の刀痕です。
              A、A´は、逆目のせいで生じた『刀痕の乱れ』を、
             もともとの刀痕の形状を崩さないように注意しながら彫り直しました。
             作者の要望を尊重しつつ、
             オリジナルの個性を損ねないよう、『必要最低限度の彫り直し』にとどめてあります。

 B.こくその例    Aは「窪んだ部分」を、
  @BCは「ボリュームの足りない部分」を、成形しました。  
    @コクソによる整形、その1です。   Aコクソによる整形、その2です。
        Bコクソによる整形、その3です。   Cコクソによる整形、その4です。
                                ※Cの銀色の刃物は、こくそ彫り用の彫刻刀です。(↑)


 C.キズ見(み)の例     @Aは『木固め』後のキズ見です。
   こくそ部分の肌荒れを、サビ漆(砥の粉と水と漆を混ぜ合わせた補修剤)で
   補整してあります。    
   @キズ見による修復、その1です。 キズ見による修復、その2です。
   Bキズ見による修復、その3です。  B´キズ見による修復が完了した写真です。
                       BB´は『蒔きサビ払い』後のキズ見です。
                      Bのキズ見のサビ漆(:色の濃い部分)が乾いたら、
                      紙ヤスリで空研ぎ(からとぎ)してブラシで払い、
                      B´の状態に仕上げて、“補修完了”となります。



  質問D A.「材料費・道具代・漆塗り仕上げ代」などの おおまかな年間費用を教えて下さい。

        B.吉祥寺・府中・中野の各教室で、月謝額が異なるのは何故ですか?

     回答:
A.作品制作のペースによって“個人差”がありますが、
            『材料費+道具代+漆塗り仕上げ代』の総額で、年間3〜5万円くらいの方が多いようです。

          B.各教室の月謝額の相違は、「教室スペース賃貸料金」と「月度の稽古回数」の違いによるもので、
            実質的な指導内容は、どの教室も同じです。


  
質問E 教室では『段階的な個別指導が受けられる』とのことですが、
        『段階』『個別指導』とは、具体的にどのような内容ですか?


   
回答:『段階』とは、初級・中級・上級の3段階で、その内容は以下の通りです。

    ・初級
     “花台→盆→皿→手鏡→茶托→壁飾り”の順番で 6つの課題作品を制作します。
     「薬研彫り(両薬研・片薬研)」「刀痕」「屈輪(ぐり)彫り」「刀研ぎ」の基本練習をしながら、
     基本刀法の習熟を目指します。
     ※図案は、こちらで用意します。また、研ぎ損じた彫刻刀も講師が研ぎ直します。
      いずれも費用はかかりません。

    ・中級
     『A.生徒さんの好きな題材を彫る』 『B.講師が選んだ課題を彫る』――という2つの教程を、
     交互に繰り返しながらお稽古します。

       A.生徒さんの好きな題材を彫る・・・ 生徒さんの好みに応じて、“木地の種類”や“図案”を選定します。
                             (この際、講師も相談に乗りながら、生徒さんの“好み”を具体化します。)
                             図案は、構図(=絵柄の配置やスペース分配)を生徒さんが吟味し、
                             それを講師が清書して作成します。(こちらも費用はかかりません。)
                             自分の好きな構図をイメージすることで、作品を具体化する能力が増し、
                             オリジナリティのある作品を徐々に“創作”できるようになります。

       B.講師が選んだ題材を彫る・・・「古典的な彫刻技法」を、それぞれの生徒さんの技量に合わせてお稽古します。
                           題材の選定は、生徒さんの進度を考慮しつつ、講師が個別に吟味しますが、
                           生徒さんのご希望により、好きな古典作品を模刻することもあります。

       ※中級では、「自分の好きなテーマ」
(:例えば“堆漆彫刻”“民族意匠”など)を選んで彫り続けている生徒さんもいます。

    ・上級
     講師のガイド・アドバイスを受けながら、独力で自分のオリジナル作品を創作する課程です。
     また、用語・歴史・意匠・技法・素材・道具などに関するやや専門的な知識を学び、理解を深め、
     一通りの説明ができるようになることを目指します。

     ※ほとんどの生徒さんが、初級〜中級クラスです。


   
 『個別指導』とは、生徒さんと講師とのマンツーマン指導方式のことです。
    (当会では、先輩会員が後輩会員を指導することはありません。)
    具体的には、次の3点について講師による個別指導が受けられます。

     1.前回のお稽古内容の復習と実技チェック。
     2.本日のお稽古の主題の説明。(見本彫りを随時実施します)。
     3.次回以降のお稽古の流れと予習事項の説明。

    お稽古のペースには個人差がありますが、そのペース設定を個別にきめ細かく調節できるのが、
    “個別指導”の利点です。

    また、指導に際しては、「稽古板での部分練習彫り」を行ってから「本番彫り」へと進みますので、
    大きな失敗を避けやすく、作品の完成度も高まります。


 
 質問F 会員に「ノルマ」はありますか?

    
回答:ありません。
         作品公開の場として、「当ホームページ」「公募展への応募」「道友会展(不定期)」
         の3つがありますが、参加するかどうかについては、出品者の“自由意思”を尊重しています。
         その他においても、“会員としてのノルマ”のようなものは無いと思います。


  
質問G 会員の皆さんのおおまかな“年齢層”と“男女構成比”を教えて下さい。

    
回答:だいたい50〜80歳代の生徒さんが在籍中です。
         教室によって若干の差はありますが、平均年齢は65歳くらいかと思います。
         (入会時に年齢確認しませんので、“推定”です。)
         男女構成は、女:男=8:1、ですが、教室によっては男性が在籍しないクラスもあります。
         詳細が気になる方は、遠慮なくお問い合わせください。


 
 質問H 会員相互の上下関係はありますか?

   
 回答:当会は、生徒さん全員が“一般会員”です。
         特別な“役職・位階”などもありませんので、会員相互の“上下関係”はありません。


  
質問I “金継ぎ”や“漆塗り”などの漆芸教室はありますか?

    
回答:こちらのページの「国立教室のご案内」をご覧ください。


  
質問J 仏像彫刻の指導は受けられますか? 

    
回答:こちらのページの「国立教室のご案内」をご覧ください。


  
質問K “上達のコツ”は何ですか?

   
 回答:武道ではよく“心・技・体の練磨”などと言われますが、これを鎌倉彫風に焼き直すと、
         “集中力・彫技・造形力の練磨”ということになるでしょうか。。。
         言い古されたことばかりで、コツと言えるかどうか分かりませんが、
         心掛けているのは以下の10点です。

     @正しい姿勢で、じっくりと楽しみながら、くつろいで彫り進める。
     A適正な照明下で、運刀の“角度操作”と“力加減”をコントロールする“集中力”を培う。
      (特に、余計な力みを抜く練習をする。彫刻の断面図をイメージしながら彫る。)
     Bお稽古の前に机上を整頓し、可能であれば、早朝または空腹時に稽古する。
     C“技法”や“工程の手順”が『何のために存在し、何を目的としているか』を理解する。
     D素材と道具を可愛がり、大切に扱う。
      (素材の性質を理解し、刃物の“切れ味”と“使い易さ”を維持する。)
     E国宝級の文化財を、作者の気持ちになって、たくさん鑑賞する。
     F拙い作品であっても“自己の分身”として可愛がり、中途で投げ出さない。
     G現在の自分の技量を公正に評価する。
     H自他を問わず、“秘めた力”を信じる。
     I作品の向こう側に居る“使い手”の気持ちを思いやりながら制作する。


 
 質問L 鎌倉彫道友会の活動目標は何ですか?

    
回答:当会には“会則”もなく、会の目標を文章化したこともありませんが、
         これまでの活動を振り返って要約すれば、だいたい以下の3項目になるかと思います。

     @伝統文化を一般市民の歓びとして表現する。
     A素人ならではの純朴な作品を、楽しみながら坦々と制作する。
     B何百年後かの未来人にも愛されるような、丈夫で使いやすい、飽きの来ない品物を造る。


  
質問M 既存の教室だと、スケジュールが合いません。
       別の場所・曜日・時間帯で、新教室を開設することは可能ですか? 


    
回答:可能です。 
         ご都合の良い曜日・時間帯をお知らせください。
         (場所・曜日・時間帯に“複数選択肢”があるようでしたら、そのままお知らせください。)
         希望者数が定数(:状況によりますが、7名前後)を上回ったところで、
         “新教室開設のお知らせ”をこちらから差し上げます。

             ※教室を新しく開設する場合は、お仲間でお誘い合わせのうえ、
              “グループ”でお申し込み頂くと、実現が早いと思います。



  
質問N
    
A.鎌倉彫のお稽古は、“厳しいもの”ですか?
       (=伝統的な“技”を修得するために、ハードな練習をしますか?)。


     
 回答: 人によって受けとめ方が違うので、うまく説明しづらいですが・・・、
           “基礎技法の反復練習”は、初めのうち、“しんどいな〜”と感じる方もおられるかもしれません。

           誰でも初心のうちは――、

           『早く上手になりたい・・・』『でも、うまくできないかも・・・』
           『ぜんぜん思うように行かない・・・』『いやになっちゃうなぁ・・・』
           『同じことの繰り返しでつまらない・・・』『思ったよりもめんどくさいな・・・』

           ――などなどの雑念が湧いて、力み過ぎたりダレ過ぎたりで、
           目の前の彫り物に“集中しきれない傾向”があるように思います。

           しかし、かまわず稽古を続けると、
           ある時点を境に、そのような“力み”や“ダレ”が影をひそめ、
           “頑張っているという感じ”もなくなって、“ただひたすら夢中になれる”ようになります。
           講師の実感では、
           この“無我夢中の状態”になったときが、もっとも“技”を身につけやすいように思います。

           “夢中の集中状態”は、青筋を立てて歯を喰いしばって“頑張る”のではなく、
           余計な力みが抜けて“リラックス集中”できたときに自然に生じるものなので、
           この辺のコツをうまく飲み込むと、
           稽古を“きつい”“ハード”と感じることが、ほとんど無くなって行くと思います。

           “伝統的な職人技”というと、いかにも難しそうに聞こえますが、、
           いわゆる“基礎技法の習得”については“自転車の練習”をするのと同じで、
           力を抜いてバランスをとるコツを一度身につけてしまえば、
           そのあとは別人みたいに“難無く出来る”ようになるものです。

           要するに――、

            『夢中になって→余計な力が抜けて→コツ(力の加減・角度のバランス・姿勢・呼吸など)をつかむ→
            →さらに夢中になって→力が抜けて→コツをつかむ→・・・To be continued・・・』

           ――という“夢中スパイラル”の流れに乗ることが大切で、
           その流れの中で、快適さ(:リラックス)と集中力を両立させることができれば、
           たとえ長時間にわたって反復的な稽古をしたとしても、
           主観的にはほとんど“ハードさ”を感じないで稽古できるようになる、と思います。
           (※この“リラックス集中”の感覚は、他の日常生活や仕事のシーンにも応用できると思います。)


           また、彫刻は、
           どんなに複雑な形態の彫り物でも、煎じ詰めて“根本要素”に分解すると、
           ――角度・深さ・長さ・形状の差こそあれ――結局は“薬研彫り”と“刀痕”から構成されています。

           逆に考えれば、これは――、
           “薬研彫り”と“刀痕”が自由自在に彫れて、
           その彫り口のパターンを的確に使い分ける“センス”を磨けば、
           どんな複雑な彫刻作品でも手がけることができる
           ――ということでもあります。

           薬研彫りや刀痕などの“基礎技法”を反復練習するときは、
           こうした“モチベーション(:自分を励ます動機づけ)”を明確にし、高めて、維持することも、
           とても重要だと考えています。


    
B.中級以上になると、
      図案の“構図”を生徒が自分で吟味する教程があるようですが、
      “絵ごころ”がまったく無い自分にも、本当にできるでしょうか?


    回答: 
大丈夫です。
         “構図”は“絵の構え”ということで、具体的には“絵柄の配置を決める”というほどの作業です。

          “絵ごころ”が無くても、
          “花はここ”、“葉はそこ”、“蕾はこっち”、“枝はそっち”というふうに、
          “切り貼り遊び”の感覚で試行錯誤すれば、思いもよらない面白い図案が出来上がります。

          お好きな“伝統文様”や“古典意匠”を選んで、
          その文様や意匠をいったんバラバラに分解して、再構成する感じです。
          講師も相談に乗りますので、初めてでも心配はいりません。
          最短だと“10〜15分”ほどで、構図が完成する場合もあります。

          構図が完成したら、
          あとは講師がその構図をもとに図案を描き上げます。
          その際、新たな費用はかかりませんし、
          その図案で彫った作品は、生徒さんの作品として公募展などに出品することもできますので、
          “創作の夢”も徐々にふくらむと思います。

          自分なりに構図を吟味する楽しみを知ると、作品像を自由にイメージする力がつき、
          やがてはオリジナリティのある“自分の作品”を創作できるようになります。


    
C.講師の先生はどんな感じの方ですか?(顔写真を拝見できますか?)

     
回答:下に小さい顔写真を掲載しました。
          2、3ヵ月前に、かみさんに撮ってもらった作業着姿のスナップです。
          あらたまってお見せするような顔でもありませんが、
          ご参考になさってください。

          広告などに使う『“よそ行きの写真”(:写真屋さんに撮ってもらったもの)』も、
          “講師紹介”のページに載せましたので、よろしければあわせてご覧ください。
          (こちらは“お見合い写真”みたいで、下の写真と見くらべると、かなり笑えるかもしれません。。。)

          講師の外見は、小柄で目立たず、“人畜無害”という感じです。
          このところ歳のせいか、それとも筋トレをさぼっているせいか、
          以前よりも顔や身体が細く小さくなって来たような気もしており、
          まったくトホホ…の極みです。

          ――ということで、これから夏にかけて、
          ヨガと筋トレの稽古を再開しようかな、と思っています。



                         鎌倉彫道友会の講師:田中光堂の仕事上がりの顔写真です。 道友会の看板猫:タマです。

                              (2012年7月11日記)

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